残留農薬とポジティブリスト制度

一律基準とは健康を損なう恐れのない量(0.01ppm)のことです

食品に残留する農薬等に関するポジティブリスト制度の施行にあたり、仮に残留基準が定められていない農薬等の残留を一切認めない(いわゆるゼロ規制)とすると、健康を損なう恐れのない微量の農薬等の残留が認められたことをもって違反食品と取り扱われることとなるなど、不必要に流通が妨げられることが想定されました。

このため、食品衛生法において、人の健康を損なう恐れのない量を厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定めることとしました。

ここでいう「人の健康を損なう恐れのない量」というのがいわゆる「一律基準」です。残留基準が定められていない農薬等がこの一律基準を超えて残留する食品等はその販売が禁止されます。

一律基準の設定にあたっては、薬事・食品衛生審議会農薬・動物用医薬品部会において「許容される摂取量」、「暴露量」について、国内で既に評価されている農薬等のデータ、国民の食品摂取量を踏まえ、一律基準として0.01ppmと設定しました。

一律基準は、国内に登録がなかったり、国際的な基準や、主要国において基準値が設定されていない場合に適用されます。0.01ppmを超えたからといってすべてが危険な食品であるとは断言できませんが、当該食品に残留しないはずの農薬等が残留していることを意味していますので、そのような事態が発生した場合、原因究明や適切な管理を行なうことが大切です。

残留農薬 : ADI(一日摂取許容量) | 実際の摂取量 | 分析方法 | 農薬の落とし方 | 輸入農産物の検査体制
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