残留農薬とポジティブリスト制度

農薬の安全性は、食品安全委員会で評価されます

農薬の安全性については、内閣府の食品安全委員会において評価され、一日摂取許容量(ADI=毎日生涯にわたって摂取することが許容される量)を設定します。ADIは国際的にも慢性毒性試験などの最大安全量(なんら影響の出ない最大の薬量)の100分の1以下に設定されるのがふつうです。

農薬は「農薬取締法」により、登録制度という一種の認可を受けないと製造することはもちろん、販売することも、使用することもできません。この法律によって安全性を評価する仕組みが整備されています。

農薬の安全性を評価する対象は農薬の使用者、消費者(作物残留農薬を摂取する可能性のある人)にとどまらず、環境に関する安全性も重要な項目ですから、登録には農林水産省、厚生労働省、環境省の審査を受けることになります。

農林水産省は農薬としての効果や品質に加えて、使用者の安全性を守るための「安全使用基準」を設定しています。

厚生労働省は提出された毒性試験データのすべてを詳細に検討し、毒物劇物の指定や、残留農薬基準の設定を行います。 残留農薬基準とは、食品衛生法に基づく食品規格の一つとして、食品に残留する農薬の許容限度を定めたものです。

残留農薬基準は農薬・農産物毎に定められています。2006年からはポジティブリスト制度が施行され、基準が設定されていない場合は一律基準として、0.01ppmが適用されるようになりました。基準を超える農薬等が含まれる農産物の販売・流通は禁止されます。

環境省ではADIや作物残留データをもとに作物残留基準を決めるとともに、土壌、水質、水産動物への安全性である環境への影響を評価します。

残留農薬 : ADI(一日摂取許容量) | 実際の摂取量 | 分析方法 | 農薬の落とし方 | 輸入農産物の検査体制
ポジティブリスト制度 : 制度の仕組み | 一律基準とは | 暫定基準とは | 制度の対象外物質

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