残留農薬とポジティブリスト制度

輸入農産物は食品衛生監視員が審査や検査をします

厚生労働省では、食品衛生監視員の増員と、検査体制の充実をはかり、横浜と神戸検疫所には「輸入食品・検疫検査センター」を設け、農産物の残留農薬などの検査を行っていますが、増加する輸入に対応するため以下のように検査を行い、安全性を確保しています。

港や空港に着いた輸入食品は倉庫に納められ、農林水産省の植物防疫官が植物検疫を行ないます。ここで有害病害虫が発見された場合は積み戻しや燻蒸処理がされます。この審査を通過した輸入食品は検疫所に送られることになります。

検疫所では、食品衛生監視員が食品等輸入届出書に記載されている輸出国、輸入品目、原材料、添加物の使用の有無などをもとに、書類審査を行います。検査の必要がある場合は、実際に食品の変色、表示の確認、さらに化学分析などが行なわれることもあります。

不合格の場合は破棄などの処分がなされて輸入できませんが、違反の内訳を見ると残留農薬などの「食品・添加物等の規格基準不適格」が最も多くなっています。

これらの審査、検査を通過して初めて、輸入された農産物が市場に出るわけですが、これで終わりではありません。全国の保健所や検査機関では、国産・輸入品に関係なく店頭に並んでいるすべての食品の抜き取り検査を定期的に行なって、食品添加物や残留農薬について調べています。

厚生労働省が発表した2002年の結果によると、輸入食品も含めて910,989件が検査され、そのうち0.03%が基準値を超えていました。国産品では0.02%、輸入品では0.03%が該当していました。これらの農産物は回収または廃棄されます。

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