残留農薬とポジティブリスト制度

食べ物から摂取される残留農薬は1日摂取許容量の100分の1以下

残留基準は1日摂取許容量(ADI)から設定されていますが、安全性を正確に評価するためには、私たちの体にいったいどれだけの残留農薬が食品を通じて摂取されるかどうかが重要です。

私たちは特定の農産物を食べ続けているのではなく、いろいろなものを食べているのがふつうだからです。

そこで、平均的な1日の献立を想定して材料を購入し、調理加工して分析し、実際に口に入る残留農薬の量を調べます。これをマーケット・バスケット調査といます。

国内調査の結果では、各農薬の摂取量は1日摂取許容量をはるかに下回っていることがわかっています。アメリカの厚労省にあたるFDAはこのような調査を全国的に実施して献立を幼児、青年、老年にまで分けて残留農薬の摂取量を算出し、結果も公表しています。

世界的に使用されている代表的な殺虫剤であるダイアジノン、フェニトロチオン、マラチオン、パーメスリンなどの摂取量はいずれも1日摂取許容量よりはるかに低く、色々な作物に散布され、摂取する可能性の高いマラチオンでも1日摂取許容量の0.4%となっています。

このように農薬の残留基準が守られている限り、実際に私たちの体に摂取される残留農薬は、通常1日摂取許容量の100分の1以下となっています。この量は微量で、動物試験で得られた最大無作用量の10000分の1にすぎません。

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