残留農薬とポジティブリスト制度

農薬の散布方法は圃場によって変わります

農薬を水田や畑などで散布するときには作物の種類、栽培形態、発生している雑草、病害虫の違いによってもっとも安全で効果的な使用方法が用いられます。

私たちが家の庭で少量使う場合には、そのまま散布できる製剤である粒剤やスプレーなどがよく用いられていますが、農業では規模も大きく、作物の種類も多くなるので、より安全で、効率的に散布する工夫が必要となり、それ自体が重要な技術となります。

昔は夏に水田地帯を歩いていると、散布された農薬の粉末が煙のように舞い上がっている光景がよく見られました。これは粉剤が散布されたためですが、これは使用者に対する安全性や周辺への飛散があって問題があるので、現在はより粉末粒子の大きい粒剤で、粉末が舞い上がりにくい製剤が用いられています。

農薬はふつう各種の器具を用いて散布されています。背中にリュックサックのように背負って、ノズルを手に持って散布している光景をみたことがある人も多いと思います。これは手軽ですから面積の狭い圃場(畑など)に向いています。しかし、大きい圃場ではさらに大型の機械が必要になります。

平地の果樹園などではスピードスプレーヤーという大型の機械を木々の間に走らせながら農薬を散布しています。傾斜地などでは農薬散布用の配管が設置されていて(定置配管)、より効率的に散布されています。

ヘリコプターも農薬散布に使われています。おもにに大型の水田地帯などで実施され、非常に効率的に地域全体を防除できます。空中散布に使える農薬は決められており、しかも散布に際してきめ細かい規則のもとで使用されるので安全です。また、近年では農村部への住宅の進出が進んだため、小回りのきくラジコンヘリによる散布も進んでいます。

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