農薬を正しく使うことは、農家を農薬の危害から守り、作物の残留基準が守られるために大切なことです。農林水産省と厚生労働省は共催で「農薬危害防止運動」を行い、安全使用の啓蒙に努めています。
現在用いられている農薬は毒性が弱いので、散布中の中毒事故は減っていますが、その使用方法により皮膚のかぶれや目の障害など依然見られるのも事実です。
このような危険性から農家を守るには、散布時には防除着はもちろん、眼鏡やゴム手袋の着用が大切です。この状態を見て、農薬はやはり危険だとする話がありますが、これはあくまでも予防手段で、農薬の毒性が強いからではありません。
農薬の正しい使用方法については、自治体が各地の作物や気象の特性に応じて、いつどんな農薬を使うかなどを詳しく書いた「防除暦」を作成して農家の指導に当たっています。
生産者の団体である農業協同組合(JA)も安全防除運動を展開しています。この運動では農薬を散布したときに日付、農薬の種類などを記録する「防除日誌」の貴重運動が進められています。
これは農薬の過剰な使用を避けるのに役立つとともに、自分たちの作物に対する責任を持つことになります。残留濃度は、それぞれの農薬に定められた使用基準を守れば、基準を超えることがないのですから、非常に重要な運動といえます。